この結論は、毎月変わる調整費まで含めた実際の請求額に近い金額で比べたものです。
シン・エナジーは2026年5月から電源調達調整費が高い状態が続いていて、関東では大手より月1,000〜2,500円高い月が出ています。
さらに11月検針分から全プランの料金改定が予定されているので、申し込む前に最新の単価を確認してください。
※試算は大手電力の従量電灯B(関西・中国・四国は従量電灯A)との比較で、直近12か月の調整単価の平均を使っています。詳しくは「エリア×世帯人数の早見表」で解説しています。
上から順に、YES・NOで答えてください。
検針票(電気の使用量のお知らせ)が手元にあると、より正確に判断できます。
※診断は2026年10月時点の目安です。電源調達調整単価が下がれば、関東などでもシン・エナジーが安くなる月が出てきます。
【2026年10月最新】シン・エナジーで今起きている3つの変化
9月の時点と比べて、シン・エナジーを取り巻く状況は大きく変わりました。
ポイントは、電源調達調整費の高止まり、11月検針分からの料金改定、プランC・プランBのLプランへの変更の3つです。
どれも、これから申し込む人の電気代に直接かかわる変化です。
特に電源調達調整費の上昇は、「シン・エナジーは安い」というこれまでの評価を逆転させるほどの影響があります。
まずはこの3つを押さえてから、自分のエリアや世帯人数に当てはめて読み進めてください。
電源調達調整費が5月から高い水準に(関東では大手より高い月が続く)
シン・エナジーの電気代には、電力の卸売市場の価格に合わせて毎月上下する電源調達調整費が加わります。
この単価が、2026年5月から一気に上がりました。
東京エリアでは、1〜4月はほぼ0〜1円/kWhだったのに対し、5月以降は6〜12円/kWh前後で推移しています。
比較サイトの月別試算(30A・月300kWh)では、5月以降のシン・エナジーのきほんプランは、東京電力より毎月1,000〜2,500円ほど高い結果になっています。
| 東京エリア(円/kWh) | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 電源調達調整単価 | 0.00 | 0.00 | 1.00 | 0.93 | 8.65 | 6.36 | 11.59 | 7.01 | 11.76 |
※2026年の東京エリアの単価(税込)。エリアごとに単価は異なります。最新の単価はシン・エナジー公式サイトで確認してください。
編集部の試算では、関東の家庭がきほんプランで東京電力と同じくらいの金額になるのは、電源調達調整単価がおおむね1〜2円/kWh以下の月です。
市場価格が落ち着いて単価がこの水準まで下がれば、再び安くなる可能性があります。
11月検針分から全プランの料金が改定される
電気を送る送配電網の利用料金(託送料金)が、2026年11月1日から全国で見直されます。
これを受けてシン・エナジーも、11月検針分(10月1日以降に使った分)から全プランの料金を改定すると発表しました。
託送料金の見直しは国が承認したもので、シン・エナジーだけでなく大手電力や多くの新電力も同じように料金を改定します。
そのため、大手との差が大きく広がる改定ではないと編集部は見ています。
なお、北陸エリアは今回の託送料金の申請の対象外で、扱いは別途案内される予定です。
この記事の単価は10月検針分までのものなので、申し込む前に公式サイトの料金ページで11月以降の単価を確認してください。
プランC・プランBは「Lプラン」に変更(新規は実質値上げ)
60Aを超える家庭や店舗向けの「プランC」「プランB」は、2026年8月5日で新規受付が終了しました。
同じ日から、後継のLプラン(法人名義は法人Lプラン)の受付が始まっています。
Lプランは、関東などではプランC、関西・中国・四国ではプランBを引き継いだプランです。
基本料金は変わりませんが、電力量料金は1kWhあたり0.5〜3円ほど上がり、新規で申し込む人にとっては実質的な値上げです。
すでにプランC・プランBで契約している人は、手続きなしでこれまでの単価のまま使い続けられます。
| 関東エリア(税込) | 旧プランC | Lプラン(8月5日以降) |
|---|---|---|
| 基本料金(1kVAあたり) | 297.83円 | 297.83円 |
| 電力量料金 第1段階(〜120kWh) | 19.78円/kWh | 22.78円/kWh |
| 電力量料金 第2段階(121〜300kWh) | 20.57円/kWh | 23.57円/kWh |
| 電力量料金 第3段階(301kWh〜) | 22.90円/kWh | 25.40円/kWh |
※シン・エナジー公表の新旧単価比較表より。別途、電源調達調整費・容量拠出金相当額・再エネ賦課金がかかります。
今切り替えるといくら変わる?エリア×世帯人数の早見表
「うちの地域で、うちの人数だと、いくら変わるのか」。
この記事を読む人がいちばん知りたいのは、この一点のはずです。
下の表は、シン・エナジーのきほんプランに切り替えた場合の年間の差額を、エリアと世帯人数ごとにまとめたものです。
比較相手は、まだ電力会社を切り替えていない家庭が契約していることの多い、大手電力の従量電灯B(関西・中国・四国は従量電灯A)です。
計算には、基本料金・電力量料金・再エネ賦課金に加えて、毎月上下する電源調達調整費と燃料費調整額の直近12か月の平均を入れています。
単価だけの比較ではなく、実際の請求額に近い金額で比べているのが、前回の記事との大きな違いです。
マイナスの数字は「シン・エナジーのほうが安い」、プラスの数字は「大手のほうが安い」を意味します。
| エリア | 1人暮らし 30A・167kWh | 2人暮らし 40A・292kWh | 3人暮らし 40A・375kWh | 4人暮らし 50A・458kWh | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| 北海道 | 7,861円安い | 15,656円安い | 22,120円安い | 29,112円安い | ◎ おすすめ |
| 四国 | 2,749円安い | 4,369円安い | 7,407円安い | 10,653円安い | ○ 安い |
| 中国 | 1,217円高い | 1,007円高い | 1,434円高い | 1,922円高い | △ ほぼ同じ |
| 北陸 | 2,333円高い | 3,746円高い | 4,967円高い | 6,125円高い | × 大手が安い |
| 関西 | 2,474円高い | 3,914円高い | 5,311円高い | 6,755円高い | × 大手が安い |
| 関東 | 3,902円高い | 5,910円高い | 6,570円高い | 6,561円高い | × 大手が安い |
| 東北 | 5,761円高い | 9,430円高い | 10,468円高い | 11,305円高い | × 大手が安い |
| 九州 | 6,559円高い | 9,643円高い | 11,040円高い | 11,882円高い | × 大手が安い |
| 中部 | 8,010円高い | 13,473円高い | 15,945円高い | 17,828円高い | × 大手が安い |
※年間の差額。10月検針分までの単価に、2025年11月〜2026年10月の電源調達調整単価・燃料費調整単価の平均、容量拠出金相当額(2026年度)、再エネ賦課金(4.18円/kWh)を加えてソラマルセレクト編集部が計算。政府の電気料金支援はどの電力会社にも同じようにかかるため含めていません。沖縄エリアは燃料費調整額の仕組みが異なるため掲載していませんが、直近12か月の平均では大手よりやや高い水準です。大手の自由料金プラン(東京電力のスタンダードSなど)は、関東では従量電灯Bとほぼ同じ単価です。
今でも得をしやすいエリア・様子を見たいエリア
表のとおり、2026年10月時点ではっきり安いのは北海道エリアです。
3人暮らしなら年間で約2.2万円、4人暮らしなら約2.9万円安くなる計算で、使用量が多いほど差が広がります。
四国エリアも、すべての世帯人数で大手より安い結果になりました。
一方で、関東・関西・中部・東北・九州・北陸は、今は大手の従量電灯のほうが安い状態です。
これは基本料金や電力量料金が高いからではなく、5月以降に電源調達調整費が高くなったことが原因です。
単価そのものは今も大手より低く設定されているため、市場価格が落ち着けば、ふたたび逆転する可能性は十分にあります。
ソラマルセレクト編集部の結論は、北海道・四国の人は今すぐ検討、それ以外の人は様子見です。
様子見の人は、公式サイトで毎月20日ごろに確定する翌月の電源調達調整単価をチェックし、1〜2円/kWh以下の月が続くようになったら切り替えを考えるとよいでしょう。
エリア・契約アンペア・月の使用量を選ぶと、きほんプランと大手の従量電灯の月額目安を比べられます。
使用量は検針票の「使用量(kWh)」の数字を入れてください。
※早見表と同じ条件(直近12か月の調整単価の平均)で計算した目安です。関西・中国・四国では契約アンペアは料金に影響しません。11月検針分からの新単価は反映していません。
一人暮らしならシン・エナジーはおすすめ?
一人暮らしの場合、結論は北海道・四国エリアならおすすめ、それ以外は今は見送りです。
一人暮らしは電気の使用量が少ないので、そもそも電力会社を変えたときの差額が小さくなります。
早見表のとおり、30A・月167kWhの一人暮らしで安くなるのは、北海道(年間約7,900円)と四国(年間約2,700円)だけです。
関東では年間約3,900円、中部では年間約8,000円、大手のほうが安い計算になります。
また、一人暮らしの電気代は月5,000円前後と少ないぶん、電源調達調整費が1kWhあたり数円上がるだけでも、請求額の変動が大きく感じやすい点にも注意が必要です。
毎月の支払いを一定にしたい人には、市場価格に連動しない料金体系の電力会社のほうが合っています。
北海道・四国の一人暮らしの人は、きほんプランを選べば大丈夫です。
平日の日中は仕事で家を空ける一人暮らしだと、帰宅後の夕方〜夜の単価が高い生活フィットプランは割高になりやすいためです。
| 一人暮らし(30A・月167kWh) | シン・エナジー きほんプラン(月額目安) | 大手電力 従量電灯(月額目安) | 月の差額 |
|---|---|---|---|
| 北海道 | 約6,118円 | 約6,773円 | 約655円安い |
| 四国 | 約4,797円 | 約5,026円 | 約229円安い |
| 中国 | 約4,942円 | 約4,841円 | 約101円高い |
| 関東 | 約5,732円 | 約5,407円 | 約325円高い |
| 関西 | 約4,821円 | 約4,615円 | 約206円高い |
| 中部 | 約6,023円 | 約5,355円 | 約668円高い |
※早見表と同じ条件の試算です。ほかのエリアは上の早見表を参照してください。
シン・エナジーのプランは全5種類
シン・エナジーは、兵庫県神戸市に本社を置く新電力です。
太陽光やバイオマスなど再生可能エネルギーの発電所開発を本業としながら、沖縄を含む全国(離島を除く)で電気を販売しています。
2026年には、新電力の利用者満足度を調べる「新電力アワード2025」で、「継続意向」部門の最優秀賞を受賞しました。
「総合満足度」「料金の納得感」でも優秀賞を受けていて、使っている人からの評価は高い電力会社です。
低圧向けのプランは、家庭向けが3種類、電気を多く使う家庭や店舗向けが2種類です。
名前が似ていて分かりにくいのですが、「60Aを超えるか」「使う時間帯に偏りがあるか」「業務用の機械を使うか」の3点で、選ぶべきプランはほぼ決まります。
| プラン名 | 大手電力でいうと | 対象 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| きほんプラン | 従量電灯B(関西・中国・四国・沖縄は従量電灯A) | 60A(6kVA)まで | 電気を使う時間に偏りがない一般家庭 |
| 【昼】生活フィットプラン | 時間帯別プラン | 60A(6kVA)まで | 在宅ワーク・ペットがいるなど日中に電気を使う家庭 |
| 【夜】生活フィットプラン | 時間帯別プラン | 60A(6kVA)まで | 深夜にタイマー家電などをまとめて使う家庭 |
| Lプラン(法人Lプラン) | 従量電灯C(関西・中国・四国は従量電灯B) | kVA契約 | 大家族・二世帯住宅・小規模な店舗や事務所 |
| 低圧動力ワイド | 低圧電力(動力) | 3相200Vの業務用機器 | 飲食店・美容室・小規模工場など |
※Lプランは2026年8月5日に、旧プランC・プランBから切り替わったプランです。
全プラン共通の料金の仕組み
シン・エナジーの電気代は、沖縄エリアを除き、次の式で計算されます。
「基本料金+電力量料金±電源調達調整費+容量拠出金相当額+再エネ賦課金」
大手電力との違いは、燃料費調整額の代わりに電源調達調整費が使われていることです。
燃料費調整額は、数か月前の燃料の輸入価格をもとに決まるので、変動がゆるやかです。
一方の電源調達調整費は、電力の卸売市場の価格を反映するため、安い月はしっかり安く、高い月は大きく上がるという特徴があります。
つまり、シン・エナジーの損得は「基本料金や電力量料金の単価」ではなく、調整費まで足した合計額で決まります。
単価表だけを見て「大手よりずっと安い」と判断しないよう注意してください。
容量拠出金相当額は、2026年度は関東で1.10円/kWhなど、エリアごとに決まっています。
【家庭向け】きほんプランと生活フィットプランの選び方
家庭向けの3プランは、どれも契約容量60A(6kVA)までが対象です。
違いは「電気を使う時間帯によって単価が変わるかどうか」だけです。
電源調達調整費はどのプランにも同じようにかかるので、シン・エナジーのプラン同士の比較は、調整費が上がっても結果が変わりません。
北海道・四国の人はもちろん、様子見をしている人も、将来のためにプランの選び方を知っておくと役に立ちます。
結論から言うと、迷ったらきほんプランです。
生活フィットプランは、平日の朝と夕方〜夜の単価が高いため、使用量が月400kWhを超え、昼か深夜に使う量がかなり多い家庭でないと得をしにくいプランです。
ここでは関東エリアの単価を例に説明します。
きほんプラン|迷ったらこれ

出典:シン・エナジー
きほんプランは、大手電力の従量電灯に相当するプランです。
使用量に応じて単価が3段階で上がる仕組みも同じなので、今の検針票とそのまま比べやすいのが特徴です。
基本料金と電力量料金の単価は、どのエリアでも大手の従量電灯より低く設定されています。
関東エリアの場合、30Aの基本料金は796.06円で、東京電力の935.25円より約140円安くなっています。
競合の新電力との違いは、生活スタイルが変わったときに、マイページから昼型・夜型の生活フィットプランへ手数料なしで切り替えられる点です。
時間帯に偏りのない一般的な家庭や、北海道・四国エリアで初めて新電力を試す人に向いているプランです。
| 関東エリア(税込) | シン・エナジー きほんプラン | 東京電力 従量電灯B |
|---|---|---|
| 基本料金 30A/40A | 796.06円/1,061.41円 | 935.25円/1,247.00円 |
| 第1段階(〜120kWh) | 19.67円/kWh | 29.80円/kWh |
| 第2段階(121〜300kWh) | 24.78円/kWh | 36.40円/kWh |
| 第3段階(301kWh〜) | 27.71円/kWh | 40.49円/kWh |
| 調整単価(直近12か月平均) | 電源調達調整費 3.17円+容量拠出金 1.10円 | 燃料費調整額 −9.06円 |
| 月額目安(40A・375kWh) | 約13,129円 | 約12,582円 |
※10月検針分までの単価。月額目安は再エネ賦課金を含みます。単価だけなら東京電力より約1万円/月の差がありますが、調整単価まで足すと逆転します。
【昼】生活フィットプラン|日中に在宅している家庭向け

出典:シン・エナジー
【昼】生活フィットプランは、デイタイム(平日9〜16時、休日8〜22時)の単価が安いプランです。
関東エリアでは、デイタイムが20.05円/kWhと、きほんプランの第2段階より5円近く安く設定されています。
競合との大きな違いは、昼間の電気が安いプランそのものが珍しい点です。
新電力の時間帯別プランは「夜が安い」タイプがほとんどで、日中の単価を下げたプランを選べる会社は多くありません。
一方で、平日の朝と夕方〜夜のライフタイムは32.65円/kWhと高めです。
在宅ワークの人や、日中もエアコンをつけておきたいペットがいる家庭で、月の使用量が400kWhを超える場合に向いているプランです。
▶ シン・エナジー公式サイトで【昼】生活フィットプランを見る
【夜】生活フィットプラン|深夜に電気をまとめて使う家庭向け

出典:シン・エナジー
【夜】生活フィットプランは、ナイトタイム(平日23時〜翌6時、休日22時〜翌8時)の単価が安いプランです。
関東エリアのナイトタイムは18.88円/kWhで、3プランの中でいちばん安い単価です。
ただし、平日16〜23時のライフタイムは32.65円/kWhです。
「共働きで夜型だから夜プラン」と考えがちですが、帰宅後の19〜22時は高い時間帯に入ってしまいます。
大手のオール電化向けプランとは設計が違うため、エコキュートを使う家庭が乗り換えても安くなるとは限りません。
食器洗い乾燥機や洗濯乾燥機を23時以降に予約運転している家庭や、電気自動車を夜間に充電する家庭に向いているプランです。
▶ シン・エナジー公式サイトで【夜】生活フィットプランを見る
詳しく知りたい人向け:時間帯別の単価と損益分岐点
生活フィットプランがきほんプランより安くなる条件
きほんプランと生活フィットプランのどちらが安いかは、デイタイム・ライフタイム・ナイトタイムの3つの時間帯に、どんな割合で電気を使うかで決まります。
生活フィットプランの基本料金は30Aで565.20円と、きほんプランより2割以上安い一方、ライフタイム(平日6〜9時・16〜23時)は32.65円/kWhと高いのが特徴です。
関東エリア・40A・月300kWhの家庭で試算すると、時間帯の割合が均等な場合や夕方〜夜が多い場合は、すべてきほんプランが最安になりました。
生活フィットプランが逆転するのは、ライフタイムの割合を全体の6分の1程度まで抑えたときだけです。
損益分岐点を大きく動かすのが、月の使用量です。
きほんプランは300kWhを超えた分に第3段階の単価がかかりますが、生活フィットプランは使用量が増えても単価が変わりません。
そのため、月400kWhを超えると生活フィットプランが一気に有利になります。
自分の家の時間帯ごとの割合は、今の電力会社の会員ページの「30分ごと」「時間別」のグラフで確認できます。
| 月の使用量(ライフタイム30%) | 【昼】が安くなるデイタイムの割合 | 【夜】が安くなるナイトタイムの割合 |
|---|---|---|
| 300kWh | 逆転しない | 60%以上 |
| 400kWh | 39%以上 | 46%以上 |
| 500kWh | 18%以上 | 38%以上 |
※関東エリア・40Aの税込試算(10月検針分までの単価)。電源調達調整費はどのプランにも同じようにかかるため、比較結果には影響しません。
【店舗・事務所向け】法人Lプランと低圧動力ワイド
家庭向けでは厳しい状況が続くシン・エナジーですが、電気を大量に使う店舗や事務所では、今でも試算する価値があると編集部は考えています。
理由は、使用量が多いほど、大手との電力量料金の単価差が大きく効いてくるためです。
関東の場合、大手の従量電灯Cの第3段階は40.49円/kWhですが、Lプランは25.40円/kWhと15円ほど安く設定されています。
この差が、電源調達調整費の上昇分を上回るケースがあるのです。
編集部の試算では、関東エリアで10kVA・月1,000kWhの店舗なら、Lプランは東京電力の従量電灯Cより月約520円、年間約6,300円安い結果になりました。
一方、8kVA・月500kWh程度だと、わずかに大手のほうが安くなります。
使用量によって結果が変わるので、直近12か月分の検針票を用意して試算することが欠かせません。
| 関東エリア(調整費込み) | Lプラン(月額目安) | 東京電力 従量電灯C(月額目安) | 年間の差額 |
|---|---|---|---|
| 8kVA・月500kWh | 約18,664円 | 約18,280円 | 約4,600円高い |
| 12kVA・月800kWh | 約30,010円 | 約30,210円 | 約2,400円安い |
| 10kVA・月1,000kWh | 約36,184円 | 約36,708円 | 約6,300円安い |
※10月検針分までの単価に、直近12か月の調整単価の平均と再エネ賦課金を加えて編集部が計算。電源調達調整単価が高い月は、単月では大手より高くなることがあります。
小規模店舗・事務所は「法人Lプラン」が軸になる
照明やパソコン、冷蔵ショーケースなどを使う小規模な店舗や事務所は、多くの場合、大手の従量電灯CなどのkVA契約で電気を使っています。
シン・エナジーでは、この契約を法人Lプラン(個人名義ならLプラン)に切り替える形になります。
個人向けと法人向けで名前は違いますが、単価は同じです。
競合の新電力との違いは、初期費用・解約手数料・違約金が0円であることです。
法人向けの電力契約には数年単位の契約期間を設けている会社も多いため、実際の請求額を見てから続けるかどうか決められるのは大きな安心材料です。
複数の拠点がある場合は、請求明細をまとめてダウンロードでき、拠点ごとの使用量も時間帯別に確認できます。
営業時間が長く、使用量が月800kWhを超えるような店舗や事務所に向いています。
業務用エアコンを使う店舗は「低圧動力ワイド」と組み合わせる
飲食店や美容室のように業務用エアコンや業務用冷蔵庫を使う店舗は、電灯契約とは別に「動力契約」を結んでいるのが一般的です。
検針票が2枚届いている、または「低圧電力」という記載があれば、動力契約があると考えてください。
この動力契約の切り替え先が、低圧動力ワイドです。
契約電力に応じた基本料金に加えて、夏季とその他の季節で電力量料金の単価が変わる仕組みになっています。
家庭向けが中心の新電力には動力プランがない会社も多く、電灯と動力をまとめて同じ会社に切り替えられるのはシン・エナジーの強みです。
動力の料金は契約電力や季節の使い方で大きく変わるため、電灯と動力の検針票をそろえて、法人向けの窓口で試算してもらうのが確実です。
申し込みは簡単?手続き・支払い方法・キャンペーン
結論から言うと、シン・エナジーの申し込みはWebだけで10〜15分ほどで終わる、簡単な手続きです。
今の住まいで切り替える場合は、今の電力会社への解約連絡も、工事の立ち会いも原則いりません。
ここでは、申し込みで不安になりやすい「何を用意すればいいか」「どうやって払うのか」「特典はあるのか」の3つに答えます。
手続きの全体像は、下の表で一目で確認できるようにしました。
契約したあとにプランを変えたくなっても、マイページから手数料なしで変更できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申し込み方法 | Web(スマホ・パソコン)で10〜15分ほど |
| 用意するもの | 今の電力会社の検針票(供給地点特定番号22桁・お客様番号)、支払い用の口座またはクレジットカード |
| 今の電力会社への連絡 | 不要(引っ越しの場合は旧居の解約連絡が必要) |
| 工事・立ち会い | 原則不要 |
| 切り替えまでの期間 | 2週間〜2か月ほど |
| 初期費用・解約金 | 0円 |
申し込みの流れ
申し込みは、公式サイトでアカウントを作り、使用場所・プラン・支払い方法を入力するだけです。
入力中に分からないことがあれば、公式サイトのWebチャットで質問できます。
検針票が手元にない場合は、今の電力会社のWebサイトや会員ページでも、供給地点特定番号やお客様番号を確認できます。
高齢の家族の代わりに申し込む場合は、契約者本人の名義・連絡先で入力することを忘れないでください。
申し込みが終わると、供給開始日が決まった時点でメールで連絡が届きます。
名前・住所・メールアドレス・生年月日・電話番号を入力します。登録したメールアドレスに、ログインIDと仮パスワードが届きます。
検針票を見ながら使用場所の情報を入力し、家庭用か店舗・事務所用かを選んでプランを選択します。
口座振替かクレジットカードを登録し、内容を確認して申し込みを完了します。
今の住まいで切り替える場合は、次回または次々回の検針日から供給が始まります。引っ越し先なら、申込日を含めて6〜60日目の間で開始日を指定できます。
支払い方法
支払い方法は、口座振替とクレジットカード払いの2つです。
口座振替を選んだ場合、登録の手続きが終わるまでの間は、コンビニ払いの払込票で請求されることがあります。
請求書は、Webのマイページで確認する形が基本です。
紙の請求書を希望すると、月110円(税込)の事務手数料がかかるので注意してください。
毎月の金額を紙で確認したい人は、この手数料も含めて考えておくと安心です。
キャンペーン・特典は今あるか
編集部が確認した2026年10月時点では、シン・エナジーの新規契約向けキャンペーンは実施されていません。
過去には節電プログラムの達成特典としてAmazonギフト券が配られたこともありますが、不定期の実施です。
また、シン・エナジーにはガスとのセット割や、電気代に応じたポイント還元もありません。
特典の大きさで選びたい人は、新規向けの割引を行っている他社と比べたほうが満足しやすいはずです。
シン・エナジーは、特典ではなく料金そのものとプランの柔軟さで選ぶ電力会社だと考えてください。
シン・エナジーの口コミ・評判
ソラマルセレクト編集部では、X(旧Twitter)に投稿されたシン・エナジー利用者の声を調査し、内容を要約して紹介しています。
全体の傾向は、プランを見直して電気代が下がったという好意的な声と、容量拠出金の上乗せへの不満に分かれました。
ただし、好意的な口コミの多くは、電源調達調整費が低かった2024年ごろの投稿です。
2026年5月以降は状況が変わっているため、金額をそのまま今に当てはめないよう注意してください。
一方で、「暮らし方に合わせてプランを選び直せる」という評価は、今も変わらない強みです。
東京電力から切り替えた利用者
前の年の同じ月と同じ使用量で、東京電力のときより1,000円以上安くなった。
ソラマルセレクト編集部 独自調査
【夜】生活フィットプラン利用者
生活スタイルに合うプランを選べば無理なく節約できる。自分は夜間が安いプランにしている。
ソラマルセレクト編集部 独自調査
きほんプラン利用者
容量拠出金のお知らせが届いた。300kWh使う家庭なら毎月500円ほど増える計算で、負担ばかり増えることに納得がいかない。
ソラマルセレクト編集部 独自調査
※X(旧Twitter)の投稿をもとに、編集部が内容を要約して掲載しています。料金は投稿当時のものです。容量拠出金相当額は国の制度にもとづく費用で、2026年度は関東で1.10円/kWhです。
シン・エナジーのメリット・デメリット
ここまでの内容をもとに、シン・エナジーのメリットとデメリットを整理します。
メリットはプランの選択肢の多さと切り替えやすさ、デメリットは市場価格による料金の変動に集約されます。
2026年10月時点では、デメリットの「料金の変動」が、北海道・四国以外のエリアで大手より高くなる形で表れています。
ただ、解約金0円なので、調整単価が下がったタイミングで切り替えるという使い方もできます。
自分のエリアと使い方で、メリットがデメリットを上回るかどうかを判断してください。

出典:シン・エナジー
きほんプランに加え、日中が安い【昼】、深夜が安い【夜】の生活フィットプランがあり、変更手数料もかかりません。
法人Lプランと低圧動力ワイドで、店舗の電気をひとつの会社で見直せます。
契約事務手数料も違約金もかからないので、様子を見ながら出入りしやすい電力会社です。
2026年5月以降は電源調達調整費が高く、多くのエリアで大手より高い月が続いています。
新規キャンペーン、ガスとのセット割、ポイント還元はいずれもありません。
大手のオール電化プランからの乗り換えは、電気代が上がる可能性があります。
他社と比べてどう?選ぶべき人・ほかを選ぶべき人
シン・エナジーが自分に合うかは、ほかの選択肢と並べると判断しやすくなります。
比べる相手は、大手電力の従量電灯と、大手と同じ燃料費調整額の仕組みを使う固定単価型の新電力です。
固定単価型の新電力は、料金の調整方法が大手と同じなので、大手との差額が月によってぶれにくいのが特徴です。
東京ガスと共同運営しているオクトパスエナジーなどがこのタイプで、新規向けの割引を行っていることもあります。
今のシン・エナジーは、「どこに住んでいても一番安い」電力会社ではありません。
強みが出るのは、北海道・四国に住んでいる家庭と、電気を大量に使う店舗です。
それ以外の人は、毎月の変動が小さい電力会社を優先して比べるのが現実的です。
| 比較項目 | シン・エナジー | 大手電力(従量電灯) | 固定単価型の新電力 |
|---|---|---|---|
| 料金の調整方法 | 電源調達調整費(市場価格に連動) | 燃料費調整額 | 燃料費調整額 |
| 毎月の変動 | 大きい | ゆるやか | ゆるやか |
| 時間帯別プラン | 昼型・夜型 | オール電化向けなど | 会社による |
| 店舗・動力プラン | あり | あり | 会社による |
| 解約金 | なし | なし | 多くはなし |
| 特典・セット割 | なし | 会社による | 新規割引などがある会社も |
シン・エナジーを選ぶべき人・ほかを選ぶべき人
2026年10月時点でシン・エナジーを選ぶべきなのは、北海道・四国エリアの家庭と、使用量の多い店舗・事務所でLプランの試算結果が安かった人です。
在宅ワークで日中の使用が多く、月400kWhを超える北海道・四国の家庭なら、【昼】生活フィットプランでさらに差がつく可能性があります。
反対に、関東・関西・中部・東北・九州・北陸の一般家庭は、今はほかの電力会社を優先してください。
毎月の請求額を安定させたい人、特典を重視する人、オール電化住宅の人も同じです。
すでにシン・エナジーと契約していて請求額が上がっている人は、解約金がかからないので乗り換えも選択肢になります。
逆に、電源調達調整単価が下がってきたら、また戻ることもできます。
・関東・関西・中部・東北・九州・北陸エリアの一般家庭(大手の従量電灯のほうが安い)
・毎月の請求額を一定にしたい人
・オール電化住宅の人
・キャンペーンやセット割を重視する人
【相談事例】調整費込みで試算し直した結果
9月の記事で紹介した2つの家庭の相談を、電源調達調整費と燃料費調整額まで含めた金額で試算し直しました。
どちらも関東エリアの家庭で、時間帯ごとの使い方は前回と同じです。
結果から言うと、どちらの家庭も、今は東京電力のままのほうが安いという結論に変わりました。
ただし、シン・エナジーの中でどのプランが最も安いかという結論は変わっていません。
プランの選び方は今後も役に立つので、将来の参考として読んでください。
※相談事例は、編集部に寄せられることの多い相談をもとにしたモデルケースです。直近12か月の調整単価の平均を使った試算です。
相談①:共働き・子ども2人の家庭「夜型だから【夜】プランでいい?」
「平日は夫婦とも18時ごろに帰宅するので、電気を使うのはほとんど夜です。夜型の家庭なら【夜】生活フィットプランでいいですか?」
使用量の47%が単価の高いライフタイムに集中し、調整費込みでは東京電力が最安のため
この家庭は、使用量の約47%が平日の夕方〜夜のライフタイムに集中しています。
【夜】生活フィットプランで安くなるのは23時以降だけなので、「夜型」でも帰宅後の時間帯には高い単価がかかります。
調整費まで含めると、東京電力の従量電灯Bが月約12,582円で最も安く、シン・エナジーのきほんプランより月約550円安い結果になりました。
食洗機と洗濯乾燥機を23時以降の予約運転に変えても、【夜】生活フィットプランは月約13,716円で、東京電力には届きません。
そのため編集部は、今は切り替えず、電源調達調整単価が下がってからきほんプランを検討するようすすめました。
| プラン(関東・40A・月375kWh) | 予約運転なし | 予約運転あり |
|---|---|---|
| 東京電力 従量電灯B | 約12,582円 | 約12,582円 |
| シン・エナジー きほんプラン | 約13,129円 | 約13,129円 |
| 【昼】生活フィットプラン | 約13,886円 | 約13,460円 |
| 【夜】生活フィットプラン | 約14,322円 | 約13,716円 |
相談②:在宅ワーク・犬がいる家庭「昼が安いプランは得?」
「夫が在宅ワークで、日中はパソコンとエアコンがつけっぱなしです。犬がいるので外出中もエアコンは切れません。昼が安いプランは得になりますか?」
使用量の54%がデイタイムに入るため、シン・エナジーの中では【昼】が最安
この家庭は、月450kWhのうち約54%が単価の安いデイタイムに入る使い方です。
シン・エナジーの中では、【昼】生活フィットプランが月約15,571円で最も安く、きほんプランより月約270円安くなります。
ただし、調整費まで含めると東京電力の従量電灯Bは月約15,253円で、【昼】生活フィットプランより月約320円安い結果でした。
差は小さいので、電源調達調整単価が少し下がるだけで逆転する可能性があります。
編集部は、毎月20日ごろに公表される翌月の単価を見て、下がってきたら【昼】生活フィットプランに切り替えるようアドバイスしました。
相談③:15席のカフェ「お店の電気もシン・エナジーに変えられる?」
「8時から19時まで営業している15席のカフェです。電灯は10kVA、月1,000kWhほどで、夏は業務用エアコンもフル稼働します。お店の電気もシン・エナジーに変えられますか?」
使用量が多く、調整費込みでも電灯は年間約6,300円安い計算になるため
このカフェのように使用量が月1,000kWhと多い店舗では、Lプランの第3段階の単価の安さが効いてきます。
調整費込みの試算では、東京電力の従量電灯Cより月約520円、年間約6,300円安い結果になりました。
ただし、電源調達調整単価が高い月は、単月で大手を上回ることもあります。
動力の料金は契約電力と季節の使い方で大きく変わるため、編集部では一律の試算は出していません。
このカフェには、直近12か月分の電灯・動力の検針票をそろえて、法人向けの窓口で年間の試算をしてもらうようすすめました。
よくある質問(FAQ)
最後に、シン・エナジーについてよく寄せられる質問に答えます。
10月の更新にあわせて、11月の料金改定、Lプランへの変更、キャンペーンや支払い方法についての質問を追加しました。
申し込みの前に、自分に関係する質問だけでも目を通しておくと安心です。
料金や単価は変わることがあるので、最終的には公式サイトで最新の情報を確認してください。
北海道・四国の家庭と、電気を多く使う店舗なら
シン・エナジーを試算する価値あり
2026年10月時点では、住んでいるエリアと使用量で損得がはっきり分かれます。
初期費用・解約金0円なので、条件が合う人は公式サイトで11月以降の単価と当月の電源調達調整単価を確認してから申し込んでください。
※公式サイトに移動します。2026年10月20日時点の情報です。料金は変更される場合があるため、最新情報は公式サイトで確認してください。



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